滞在方法の違い
滞在期間やライフスタイルに合わせて選びましょう!
滞在方法は、大きく分けて「ホームステイ」「ドミトリー」「シェアハウス」の3つ。ここでは、それぞれの良い点、悪い点、両方を含めて説明します。自分の希望にマッチする滞在方法をお選びください。
ホームステイ
ホームステイ最大のメリットは、現地に住む一般の人と寝食をともにすることで、その国や地方の文化が理解できること。さらには必要に迫られ言葉を発することで、「生きた言葉」の上達が望めることでしょう。多くのホストファミリーは留学生の間違った表現を指摘し、正しい表現を教えてくれます。そうして覚えた表現は脳に強くインプットされ、自分のものになること間違いありません。また、規則正しいリズムをつけられ、学校へ通うにはもってこいの環境です。
問題点もあります。それは、基本的に受け入れ先は「部屋の確保」と「食事の提供」という義務のみで、ステイ先によってサービスはまちまちだということ。食事がワンパターンという話がよく耳にします。週末に一緒に出かけることもありますが、それはあくまでもご厚意によるもの。そう、ホームステイには「当たりはずれ」があるのです。しかし、ホストファミリーとのやりとりは、良いにしろ悪いにしろ、学校でのクラスメイトとの会話のネタになります。「今日は、どんなことが起きるか楽しみだな」。そんな気軽なスタンスで過ごしましょう。
ドミトリー(寮)
ドミトリー(学生寮)は、長期の留学生のみが滞在できるところ。そう思い込んでいませんか? いいえ、実際は2~4週間程度の短期留学(語学研修)の場合でも申込みが可能です。
人気のタイプは、「オン・キャンパス型」と「都市中心型」のふたつ。
「オン・キャンパス型」は、大学の敷地内にある語学学校に通う場合に利用できます。隣接している大学の寮や図書館、食堂、ジムなどの施設を利用できるというメリットがあります。
一方の「都市中心型」は都市の中心地にあり、ショッピングを楽しんだり、観光施設に立ち寄ったりなど、フリータイムを楽しみたい人には最適です。また、門限もそれほど厳しくはないので、行動範囲も広がります。
学生寮はおしなべて部屋数に制限があり、なおかつ世界各国からの留学生を受け入れるので、希望する人は早く申込みましょう。大学生の短期留学の最盛期である2・3月がベスト。また8・9月に研修時期が重なる場合には、それぞれの3ヶ月前には申込みを済ませたいところです。
シェアハウス
シェアハウスの最大のメリットは、住む場所、ルームメイトなどを、自分の意思で選べること。ホームステイやドミトリーでは味わえない「自由」があります。
費用は国によっても、また都会か田舎かといった周辺環境によって大きく異なります。例えば、カナダの都市部の場合、一般的なシェアハウスは1ヶ月間400~500ドルが標準と言われています。トロントの日本人向けフリーペーパーを見ると、最低330ドル、最高600ドルで入居者を募集しています。
形態はいろいろです。とはいっても、3LDKならばを3人で、一戸建住宅ならば5~6人で借り、「一人一部屋」を基本にするパターンが多いようです。もちろん、オーナーの許可さえおりれば、一部屋に複数の同居も可能です。
シェアハウスでまず問題となるのは、シェアメイトとのいざこざです。人間同士ですので、うまが合う合わないもあれば、出身国の習慣による生活形式の違いもあります。また、「退去時に次の居住者が現れないと、そのまま賃貸料を払い続けないといけない」という条件のところがほとんどであり、注意が必要です。こうした面もクリアできればの最高の滞在方法でと言えるでしょう。
それぞれのメリット&デメリット
「ホームステイ」「ドミトリー」「シェアハウス」それぞれに、いい点もあれば悪い点もあります。
比較表にまとめてみました。
メリット | デメリット | |
ホーム ステイ |
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ドミトリー (学生寮) |
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シェア ハウス |
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滞在費は、どれが一番お得??
寮に比べホームステイの方が、1週間あたり8,000円~10,000円ほど割安です。一番安くすむのは、シェアハウス。安い家賃ですめば、月々の出費は確実に抑えられます。そのかわり、食事は自分で用意しなければなりません。ホームステイが基本として2~3食付であることや、安全面を考えると、滞在当初はホームステイを選ぶことが無難でしょう。
いずれにしても、そのときどきの語学のレベルや人間関係などにあわせて滞在先を選ぶことがベストです。金銭面だけに目をむけないよう注意しましょう。