あなたの留学の目的は?
あなたは何のために、海外留学を志すのでしょう。語学力アップ? それとも、専門に学んでいる学問をもっと高いレベルへと引き上げるため? いずれにしても、まずは留学の目的をハッキリをさせてください。そうすれば、おのずと進むべき学校や大学、そして受けるべきカリキュラム、留学する期間、それらのベストチョイスが見えてくるはずですから。
語学力をアップしたい
語学留学とは、文字通り「語学力を高めるための留学」。ネイティブスピーカーが放つ外国語のシャワーを浴びながら、語学力を着実にアップさせます。日本人の学生は夏休みを利用した短期留学が多いのですが、中には1年間の長期プログラムを受講される方、現地の大学や専門学校へ進学する前の「助走段階」として語学学校へ入る方もいます。
大学で高度な知識を身に付けたい
海外の大学や大学院で、高度な知識や教養を身につけることを目的とする留学です。したがって授業は、語学留学と比べかなりアカデミックな内容となります。海外には500種類以上もの専攻があり、「スピーチ」や「古代演劇」といった日本では学べないユニークな分野もあります。日本人に人気なのは、「ビジネス」「IT」「国際関係」「コミュニケーション」「心理学」「環境学」などです。
働きながら学びたい
ワーキング・ホリデーとは、日本と相手国との間で結ばれた協定に基づいて、日本国籍の日本に在住している18歳から30歳(一部の国は25歳)までの人が、最長1年間(一部の国は2年間)、自由な活動を楽しみながら、滞在期間中の資金を補うために働くことを認められた制度。滞在費を稼ぎながら長期間の海外生活が楽しめるという、まさに若者のためのビザが発行されます。現在の協定国は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドをはじめ、12カ国にのぼります。
研修生として現場経験を積みたい
海外の企業や団体でインターン(研修生)として就業する制度があり、これを「海外インターンシップ」といいます。大表的なものは、企業で研修する「ビジネスインターンシップ」、学校などで日本語や日本文化を教える「スクールインターンシップ」など。就労ビザは各国とも取得が難しいですが、インターンシップという形であれば比較的簡単に取得でき、なおかつ、活動を終えた後の就職活動でも、大きなアピールポイントとなるでしょう。
本格的にボランティア活動をしたい
海外インターンシップは、学業や会社での業績が問われます。その点、「ボランティア」という形式ならば、比較的容易に海外での就業経験が積めるでしょう。ボランティア活動は、動物保護、環境保護、地域活動といった一般的なものから社会福祉関係、教育関係など種類は豊富で、自分の興味によって選ぶことができます。ただし、どの団体もスタッフ間の円滑な意思疎通を図るため、ある程度の語学力が求めているようです。どの程度の語学力や知識が必要なのか、HPなどを事前にチェックしましょう。
専門的なスキルを極めたい
社会人の方の中には、会社からの指示で、あるいは自分の意思で、仕事の現場で使える資格やスキルを身に付けようと、海外留学される方もいるでしょう。それを「専門分野スキルアップ留学」といいます。海外にも、カレッジ、TAFE(テイフ)、ポリテクニックなどと呼ばれる、日本の専門学校のような学校がたくさんあります。