大学留学について
語学力を高めるために行く「語学留学」、専門スキルを身に付けるための「専門スキルアップ留学」とは違い、大学(大学院)への留学は、高いレベルでの専門知識の習得が最大の目的です。また、海外の大学は日本に比べ卒業も難しいと言われます。したがってプランづくりや準備には、期間に余裕をもって臨むことをおすすめします。
国ごとの大学カリキュラムの特徴
アメリカやカナダの大学は日本の大学と同じように、最初の2年間で「一般教養」を身につけ、後半の2年間で「専門分野」を究めるというカリキュラムが整備されています。最初の2年間は専攻を決めなくてもいいので、様々なクラスを取りながら徐々に自分の興味を絞っていくことができます。
それに対して、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドは「一般教養課程」がなく、最初から「専門課程」の3年間となります。
大学&大学院の入学資格
高校卒業または同等の資格があれば、誰でも出願することができます。日本の大学のように入試テストで決まるのではなく、高校の成績や語学のスコア、エッセイ、推薦状などを送って審査してもらう書類選考です。語学力が大学・大学院の求める基準に満たない場合、まずは語学留学から始めて、語学力が達した時点で出願することもできます。
大学&大学院の留学期間
国によって教育の制度が異なるため、一概には言えません。ここでは概略をお伝えしましょう。英語圏に関して言えば、大きく分けて2種類あります。ひとつは、アメリカ、カナダで採用される「4年間型」。そしてイギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドなどで採用される「3年間型」です。
ただし3年型の大学の場合、日本の高校を卒業してすぐには入学できません。その前に約1年間ファンデーションコースと呼ばれる大学準備コースに入る必要があります。したがって、トータルでは約4年間という計算になりいます。
日本の大学に就学中、あるいは卒業した後に海外の大学に編入する場合、日本の大学で取得した単位が認められれば、その分の期間が短くなることもあります。