その他の留学
海外インターンシップ
「企業」や「団体」で実施される学生向けの「ビジネスインターンシップ」は、いろんな業種、職種の中から自分の意向にあう仕事を選ぶことができます。もちろんキャリアアップ志向の社会人向けインターンシップも用意されています。IT、貿易、金融、コンサルティング、などなど興味ある分野で実務経験が積めるわけですから、やりがいもひとしおです。
また帰国後の就職活動で、インターンシップでの経験が履歴書に反映されるだけでなく、面接でも強くアピールできる要素となります。アドバンテージになることは間違いありません。
中には「せっかく海外に行くのだから、語学力も向上したい」という人もいるでしょう。そんな人のために、まずは語学学校へ通ってから最後の何週間かを研修期間にあてるという「語学+インターンシップ」というプログラムもあります。
「海外インターンシップ制度」が整う代表的な国は、アメリカ、カナダ、オーストラリアの3カ国です。ヨーロッパやアジアにもありますが、国によってどんなインターンシップが可能なのかは違ってきます。
アメリカには、「J-1」という専門の研修ビザがあります。その他は、「ワーキングホリデービザ」を利用する国がほとんどと思ってください。また、語学研修とインターンシップを組み合わせたプログラムでは「学生ビザ」を活用するケースもあります。
海外ボランティア
海外の企業や団体で、実務経験を積みたい。そう願っている人は、研修生としてインターンシップを経験するのが一番です。しかし、それには語学力や過去の実務経験などを問われ、採用のハードルが高いのも事実です。
そこで、「ボランティアスタッフ」という別の道を探ってみてはいかがでしょう。ボランティア団体は、採用するにあたっては語学力や経験ではなく、「善意」や「熱意」を重視します。また団体によっては、滞在費の補助金がでるという金銭的なメリットもあります。
ボランティアですから、活動に関わるスタイルは人それぞれ。語学学校に通いながら放課後の数時間や休日だけ活動する学生もいれば、日本での仕事を辞め、長期にわたり本格的に取り組む人もいます。
ボランティア団体には同じ興味、同じ志向を持った人が集まることが多く、言葉の壁を越えて友情を深める光景がよくみられます。したがって正義感を前面にだすより、「いろんな国の人たちと楽しくやろう」といった気軽な姿勢で参加するほうが、良い結果に結びつくかもしれません。
専門分野スキルアップ留学
海外の大学には、専門資格やスキルを身につけるコースを設けているところもあります。また、カレッジ、TAFE(テイフ)、ポリテクニックなどと呼ばれる、日本の専門学校のような学校もあります。そうした大学のコースや学校で仕事で学ぶ留学を「専門スキルアップ留学」と呼びます。
学べる分野は、多種多様です。ビジネスやITなどの情報系。通訳・翻訳者、英語教師をめざす言語系。ホテル・レストラン、旅行関連のホスピタリティ系。ファッション、CG、デザインなどのアート系。ヘアメイク、ネイル、エステなど美容系。シェフやパティシエ、バリスタをめざす調理系。その他にも、ダンス、演劇、音楽、スポーツ、介護・福祉などなど、挙げればキリがありません。また留学期間も、選択する分野、クラスレベル、習熟度によって変化します。数ヶ月の短期間の人もいれば、3年以上滞在する人もいます。
レッスンや授業を受けるには、先生や指導者の指示内容を完全に理解しなければなりません。したがって入学するには、一定レベル以上の語学力が必要です。現に日本人の多くは、語学学校からスタートしているようです。この現実を見据えたうえで、語学の勉強期間も考慮しながらプランを立てましょう。